「思い込みはいつか人類を滅ぼす。」
国道6号線、深夜。
”まだ都内までは距離があるな・・・”
長時間の仕事に疲れてはいたものの、彼は心地よい充実感に浸っていた。
”あとはこのレンタカーを返して終わりだ・・”
レンタカー・・そう、さすがに面倒だからで、返さないわけにはいかない、
家に着く時間を計算して一つため息を漏らすと、
彼はアクセルを踏む足に力を込めていった。
時間が遅いせいか車の量はまばら、だがそのほとんどが何かに追われるように急ぎ足で、
次々と彼の車を追い越して行った。
用が無ければあまり通りたくない道だと彼は思った。
意識してみると、やはり都内と比べて薄暗く、静けさを感じる・・。
そんな考えを打ち消すように、どこかでサイレンの音が聞こえた。
事故でもあったのだろうか?
事故渋滞で帰れないなんて笑えないな、、、考えすぎか。
疲れるとネガティブになっていかん、などと考えながら、後方をミラーで確認すると、
サイレンは後ろの方を走っているパトカーから発せられている事に気付いた。
”真夜中にご苦労さん”彼は大して気にも留めず、視点を前に戻した。
そういえば帰りはまだほとんど信号に捕まってない、
このぶんだと思ったより早く着きそうだ。
しばらくして、さっきのパトカーがまだいることに気付く。
後ろのパトカーは何をもたもた走ってるんだ??
サイレンを鳴らしている割には別段急いでいるようにも見えないし・・
よく聞いてみると、どうやらどこかの車に向かって
「そこのカローラ止まりなさい!」と言っている様だ。
サイレン鳴らし始めてから随分経ってるぞ?
どこのどいつか知らないけど、とっとと止まれよ大人気ない!
そう思ってもう一度後ろを見てみると、自分の他に一台の車も走っていない、
「えっ?」(゚д゚)
パトカーは叫んでいる、「そこのカローラ止まりなさい!そこのカローラ止まりなさい!」
カローラ????
「お、俺だぁっ!!!!!!」
レンタカーなこと忘れてた!そのまま止められて。
「ずいぶん逃げたね〜」→いや・・逃げた訳じゃ・・・
あの、、何でですか?と聞くと→スピード違反。
いや周りの方がよっぽど出してたでしょ?→おたくしか走ってなかったよ?
ゴールド免許消えました(泣)