「芸術の評価 その1」
あなたは自分が見た絵画や写真を、
ハッキリとした自分の言葉で評価する事が出来ますか?
例えば無名の画家の絵があったとして、
「なんとも言えないけどキレイ・・」
「あったかい気持ちになりますね。」
「あまり好きじゃないです。」
このようなありきたりの言い方しか出来ない事は恥ずかしい事でしょうか?
僕は答えはNOだと思います。
人が持っているボキャブラリーは千差万別です、
そりゃあ言葉巧みにここが良いここが悪いと評価が出来れば、
文化人としてはそれに越した事は無いでしょう、
まあ、芸術においては、その巧みな言葉が必ずしも的を獲ているとは限らない訳ですが。
とにかく、大切なのは自分の言葉でキチンと評価すること、
別に知識なんて無くてもいいのです。
一番いけないのは、
どうですか?どう思いますか?と聞かれて、評価を避けてしまう事。
「別になんとも思わないです。」「何も感じないです。」
そのように答えてしまう人が一番マズイ、
それは自分は感受性がゼロである、と晒している訳ですから。
もしくはプライドが高すぎて自分の評価に自信が持てないのでしょう。
ともかく、自分の言葉を持てないのはマズイ。
例えばゴッホの絵を前にして「何も感じない。」と答える人は稀なはずです、
むしろ知識フル動員で評価するはず。
それは何故か、
もちろんゴッホの絵にはド素人も唸らすパワーがあるから・・と言いたいところですが、
全人類がそのパワーをキャッチ出来るとは思えない。
では何故か、
それは、文化人であるプライドが超有名画家の絵を評価させている。
それが正解だと思う。
評価できなければ恥ずかしいという気持ちが働くのだ。
物事を自分の言葉で表現するのは、実はとても勇気のいる事だと思う。
たとえそれがどんなに些細な事であっても。
そこから逃げない事は人間を成長させてくれるだろう。 なぜかつづく。